2018.03.20 組織マネジメント
知っている→したことがある へ
以前、冠婚葬祭の会社に勤めていたとき、
新斎場をオープンすることになりました。
もう20年も前のこと。
当時、異業種から入社した私は、
「オープニングイベントをしましょう」と
上司に提案しました。
斎場に気軽に相談に来てもらい、
地域の皆さまに可愛がってもらうには、
「最初の一歩を踏み入れてもらう」ことが
まず、必要と思ったからでした。
知らない場所は敷居が高い。
知ってても、行ったことがないところには
行きにくい。
だからこそ、一度、
来るだけで良いから来てもらう。
上司には想像がつかなかったようでしたので
補足しました。
「クルマのディーラーのように、華やかに
・新装開店イベントをしましょう。
・来場者には記念品を渡し、
・お子様にはお菓子をあげて、
・式場にはアニメを流し、
・控室や小式場ではお茶でおもてなしして
・パンフレットを持ち帰って貰いましょう」
そうすると、上司の目が輝きました。
「記念品は何が良いかな。
・イマドキは骨壷や仏壇も洋風で美しい。
・それを展示して見てもらうのもいいな。
・お念珠などの仏具もカラフルだし。」
私たちのことを知ってもらえる機会になる。
まるで、スーパーの売り出しのように、
「来場者に玉子1パック10個入りプレゼント!
・お子様にはお菓子を差し上げます」と
新斎場のチラシを打つと、
当日は、主婦の皆さまがご主人を連れて
大賑わいでした。
・
これで、地域のご夫婦に知ってもらえる。
この地域の一員として認知される。
きっと、もしものときに思い出してもらえる。
(その先に最高のサービスの提供が必要ですが^^)
嬉しくて、夏には「初盆フェア」も企画しました。
行ったことがある、したことがある、
という状態になってもらうこと。
経験があると、2回目のときは、すぐに、
行ってみようかな、
やってみようかな、と思ってもらえる。
そのときの経験から、どんなことでも
まず知ってもらい、
やってみてもらうことを大切にしています。
ひとが行動できる、キッカケ。
知っていることを
やってみて、行ってみて、
自分に合うこと、
自分に合うやり方に出会うこと、
これが出来ると続けられる、
そう思っています。
・
(森川 美希)