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安全ブログ

2018.11.30

【Vol.66】若手よりベテランが心配?管理者の方の生の声!

安全・組織コンサルタント、
株式会社イエス,アンドの代表、森川美希が、
全国を駆け回って「安全」と、「安心な笑顔」をお届けする1週間!

『週刊・緑のアイツ』Vol.66 をお届けします!

こんばんは!

先日の名古屋セミナー、私も会場でお客様の横顔を拝見していたのですが、
管理者の方の生の悩み、心配を伺いながら、うんうんと頷くことばかりでした。

 「緑ナンバー、白ナンバー。貨物、旅客。荷物を運ぶ、人を運ぶ。トラック、バス、タクシー……。業界の中でもいろんな違いがあるのに、管理者の方が悩まれるポイントは似ているのですね」

 「そうですね、今回来てくださった方々も、お互いの悩みや呟きに、他の事業所の方が頷かれる場面が多くありました」

 「皆さん、業界の人手不足で、シフトややりくりが厳しい、もっと学ぶ時間や、研修の時間を取りたいと仰っていました」

 「深刻なドライバー不足の中ですから、どうしても、研修などの時間や予算は削りたくなるものです」

 「研修や安全対策に、時間やコストを掛けられるほどの体力がないと、『安全であり続ける』という理想を達成するのは難しいのでしょうか……?」

 「『時間がないし、予算が取れないから、安全対策をおろそかにしました』と、事故が起きてから言えますか?」

 「言えませんね……。むしろ、事故ひとつで会社自体が無くなってしまう可能性だってあります」

 「事故が起きると、事業所に適用される保険料も高額になります。会社のイメージもダウンしますし、取引先との関係や事業所の運営も危うくなる可能性があります」

 「大きな事故が起きないうちに、出来るだけコストを掛けず、効果的に安全になる方法になら、お金を掛けてもいい?」

 「多くの管理者や事業所のニーズだと思います。実際、ドライブレコーダーやデジタルタコメーターなど、最新の機器を導入するのは、皆さんとても早いです。事故を無くしたい、その期待を込めて、機器や車両に投資するんです」

 「でも、イエス,アンドは、より効果的にお金を掛けることで、結果を出せるところがある、とお伝えしています」

 「それがスタッフ教育や、風土改善なんですね」

 「その組織のことをよく知るスタッフに、手をかけ、目を掛けて、安全行動を自然と取るひとになってもらうのが、一番ですから」

 「今週は、企業様の生の声も反映できそうな予感ですね! では、振り返り記事、行ってみよう!」

若手よりベテランが心配? 管理者の方の生の声を聞いてきました!


 「そういえば、今回の参加者様のお話の中で、『若手よりベテランの方が心配なんです』というお声がありました…」

 「今回のセミナーに限らず、現場では若手のひとの方が素直に行動するという場面がみられますね」

 「やっぱり、慣れですか? 自分のやり方が身についてしまうとか…?」

 「ベテランドライバーの方は、運転技術が熟達する一方で、自分の癖ややり方が固まってしまいがちではありますね。でも、それより難しいのは、『知っている』という思い込みですね」

 「『知っている』という、思い込み……?」

 「指導や研修、アドバイスや学びを、取り入れにくくなるんです」

 「ああ~、頑固になっちゃうんですね~? 困りますよね~」

 「おや、アシスタントさんは、年齢を重ねると頑固になると思い込んでいますか?」

 「え? 違うんですか?」

 「頑固になる、新しい学びを取り入れてくれない、指導を聞いてくれない。そういう捉え方だと、ベテランドライバーさんご自身の人格や性格を、癖がある困った人だととらえてしまいませんか?」


 「ベテランの方は、確かに柔軟性が低くなります。でもそれよりも、『ああ、それ知っているよ』と、今持っている知識が邪魔して、新しい学びを得ることに興味を持とうとしなくなるという面があるのでは?」

 「興味を持ってくれない……」

 「ベテランの方は、本当にたくさんのことを知っています。経験はお金で買えません。それを積み重ねてきたことに敬意を払いつつ、新しいことにも興味を自然と持つようになってくれたら、素敵だと思いませんか?」

 「それはもちろん、理想ですよ。でも、なかなかベテランの方って、トップダウンの指導や、周知には従ってくれないものです…」

 「上からじゃだめなら、横からいきましょう。スタッフ同士の横のつながりで、自然とアドバイスをしあう事業所を作るんです」

 「なるほど、いつも社長が伺っている、月例ミーティングや、班ミーティングですね」

 「そう。自分たちで、お互いに声掛けしあい、育てあう職場にしてしまえばいいんです。トップダウンで何かを言っても、言うことを聴いてくれない人は必ずでます」

 「でも、自分たちで考えて、お互いをアドバイスしあうようになれば…ベテランの人も、従うのではなく、自分から動いてくれる!」

 「そうです。トップダウンの流れが悪い時は、得てしてスタッフの方と、事業所や管理者の方の繋がりがうまくいかない時が多いんです」

 「なるほど……! 管理者の方が、何とかしようと思って上から攻めても、逆効果になることもあるんですね」

 「言うことを聞いてくれない…という悩みは、職場の風土を変えることで対策出来るんです」

 「スタッフに言うことを聞かせるんじゃなく、自分たちで考えて、より安全な行動をとりたくなる職場の風土になっていく。それはもう、プライスレスですね!」

無くならない変則勤務と、上手に付き合っていくにはどうすれば?


 「そういえば、今回は従業員の方の、変則勤務についてのお話も出ていましたね」

 「変則勤務と安全に対する不安というのは、どの業界も切り離せません……」

 「旅客でも、早朝や夜間勤務があります。貨物も、場合によっては夜中の荷下ろし作業があります。注意力や作業時の集中力の低下、そして次のシフトにまで響くような疲労の原因にもなりかねません」

 「体内リズムを乱さないようにシフトを乗り切るには、どういう生活をした方がいいのか。これは、健康のためにも、長く働くためにも、変則勤務を取り入れていらっしゃる事業所の方には、ぜひご説明したい内容です」

 「夜勤前には、どれくらい眠るといいのか。仮眠の時に、特に気を付けておくといいことは何か。次の日の勤務に向けて、体を調整するには、どう動けばいいのか。ここを知ることで、スッキリした身体で、次の勤務に行けるようになります」

 「若いうちは、早朝勤務や夜勤があっても、若さと体力で乗り切れるんです。でも、人間はだんだん年齢を重ねていきます。体力的に辛いから現場を離れる、という方も増えていきます。せっかくのベテランドライバーが、変則勤務に対応できずに離れていくのは、もったいないですね」

 「小さいコツばかりですし、『知っているよ』と仰ることも多いと思います。でも、それをちゃんと取り入れている人は多くないんです」

 「良い質の睡眠のためには、寝酒は良くないとわかっていても、つい飲んでしまう。早く寝ないと、と思っても、家族がいて眠れない。もう少し起きていないとと思っても、すぐに寝てしまう。寝る前につい食べ過ぎてしまう……」

 「質の悪い睡眠をとり続けると、隠れ睡眠不足に陥ります。8時間眠ったと言っていても、質が悪いと、質のいい6時間睡眠の方が、身体の疲労感の回復には効果的だったりします」

 「もっと語りたい、という様子ですね?」

 「もちろんです。睡眠をしっかり取らないと、コミュニケーションのエラーが起きやすくなる、ということも、しっかりお伝えしたい。生活を整えることで、安全にも、コミュニケーションにも、ぐっといい効果が出るということを、ぜひお話させてほしいです!」

 「まずは健康で、スッキリとした気持ちで仕事に出る。これは、安全度を高めますし、事故を防ぐのにとても効果的です」

 「ドライバーさんたち、皆さんに、長く元気に働いていただくために出来ること、ぜひこれからも考えていきたいです!」

 「そうですね。では、来週も、皆様ご安全に…! イエス,アンドでした!」

(イエス,アンド事務局)

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