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安全ブログ

2019.08.06

知っています。

先日、飛行機に乗ったときのことです。

客室乗務員さんが、男性に声をかけていました。
「お客様、手荷物は前の座席の下に
入れていただけますか。」

その男性は、ビジネス鞄と小さめのビニール袋を
空いている隣の座席に置いて、
何やらガサガサと鞄の中身を触っていました。

声をかけられた男性は

「知っています!」

と、棘のある声でひと言返して、
手荷物は、そのままに
書類や携帯機器を見始めました。

あら、万が一の気流の変化のときなどに、
荷物が固定されていないと、飛んだり、動いたり、
周囲は勿論のこと、ご自身が危ないのでは。。。

「知っている」と「している」は
一文字違いで、大きく違います。

知っていても、行動していなければ、
知らないのと同じです。

行動していなければ、
知らないのかな、気づいていないのかな、と
思った周囲の人から、
注意を受けたり、指摘されたりするものです。

それは、決して
咎めたり、非難しているのではなく、
そのときに必要なことを
伝えてくれているのですね。

知っているルールや決まり事の
意味と目的を 理解して
適切に行動したいものです。

例えば、道路に設置されている標識や標示は、
どんな意味があって、どのような目的で
そこにあるのだろう、
そう思って周囲を見回すと
“なるほど”と、思うことが多々あります。

さまざまなルールや決まり事は、
お互いが安全に、円滑に過ごせるように、
人が人に優しい想いを馳せて
作られているなあ、と時にしみじみと思います。

ところが、職場などでは、
時間の経過とともに、状況や環境が変わると
ルールや決まり事が現状に合わなくなることも
ままあることと思います。

そういったときは、関係する全員が集まって、
全ての意見を出し合って話し合い、
“いま”の現状に合ったルールへと変化できることも
とても大切なことだと、思っています。

ルールだから、する、というところから、
ルールの意図を解って、する、という取組みに変わると、
必要なルールと要らなくなったルールを分けて
組織がスッキリするかもしれません。

(森川 美希)

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