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安全ブログ

2019.09.03

まず、話を聞いてみよう

事故や災害が無い職場を作るには、
まず、現場の方々の話を聴くことから始まると、
私は思っています。

事故・災害は、現場で起きています。
当たり前のことですが、
そこが、何故だか重要視されないことが
多々あります。

何でも管理側で決めてしまうと
現場に合わない対策も、しばしば聞こえてきます。

現場の方々は、
日々、押し寄せる目先の業務を捌くことに
意識が向きがちです。

危険と隣り合わせの現場の方々は、
不便という名の気づきと、
めんどくさいという言葉で工夫の素を表現し、
たくさん抱えています。

現場は、障害物競走ではないですね。
なのですが、不便と感じ、面倒だな、と思っても、
それを伝えずに黙々と、そのまま業務をしていたりします。

あきらめなのか、言う場や雰囲気がないのか、
疑問に思わないのか。

例えば、リフトで物を運ぶということに
集中出来ない障害要素は取り除いていくことが
大切です。

・動線の十分な広さ、高さ、幅がない

・動線に、穴や凹み、段差がある

・動線が人の通路と分けられていない、出入口一時停止などの通行ルールがない

・荷物が高く積み上げられ、見通しが悪く、倒壊の危険もある

・照明が十分な明るさが足りず、目を凝らさないと、周囲が見にくい

など、これらは一部のことです。

もう随分、前の話ですが、
倉庫が暗いな、と感じる事業所がありました。

暗いですね、と言うと、
そうですか、仕方ないんです、と慣れてしまって、
管理者も、あまり実感されていないのです。

薄暗いなか、目を凝らして、作業をされているようだな、
と感じていました。

そんな、ある日、伺うと
パッと明るく変化していました。

管理者の方は、下記のように話していました。
「蛍光灯からLEDに変えたら、明るくなりました。
今まで暗かったんですね。
明るくなったら、床の汚れも気になって、
乗るケルヒャーを買いました」と。

床は磨き上げられ、白線も綺麗に引かれて、
美しく、
スッキリとした倉庫になっていました。

事故が起きてから対策を打つのでなく、
起きる前に不具合を取り除く、という発想です。


事故は現場で起きます。

障害を改善し、
現場の方々の「不便、めんどくさい」を
いかに無くしていくのか。

環境の改善と並行して、
手順や技術を教える、スキルを上げる、などの
教育、指導を、
個別にも、全体にも、
取り組んでいきます。

管理側は、現場の方々の話を聴き、
必要な環境を整え、
足りない教育、情報を十分に伝えて、
手を尽くします。

不便で出来ない、面倒で出来ない、という、
出来ない理由を取り除く訳ですから、
取り組みやすくなり、
効率も安全性も上がっていきます。

そうすると、安心して
現場の方々に業務をお願いできるようになっていきます。

(森川 美希)

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