2022.03.29 組織マネジメント
マニュアル・ノウハウ・テクニック・レシピを作る
マニュアルは、テクニックやノウハウの型を教えるだけで、
形だけを真似ても、本質的ではないと思っていました。
しかしながら、最近の動画マニュアルは
ポイントを押さえると
かなり伝わるものになるのでは、と改めて思いました。
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とあるレストランでのオーナーシェフとスタッフの会話が聞こえてきて
なるほど一理ある、と共感しました。
一般に公開されている動画レシピについてのやり取りでした。
「一流シェフの動画レシピを、そっくりそのまま真似る。
動画なら『たらーん』具合や『適量』の量も見て分かる」とシェフ。
「うまく再現できないとき、自分の何が違うのか、文字や言葉だけでは分からない。
ちょっとした手の動きや質感を目で見ると、自分でやってみたときに
良い状態に近づいているのが分かる。」
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ああ、この部分だな、と思いました。・
お料理本を見て料理を作りますが、悩むのが下記の表現です。
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適量、
少々、
焦げ目がつくまで、
ざっくり混ぜる、
しっとりするまで、
ツノが立つまで、
などの数値化しにくい表現です。
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このような部分が勘やコツと言われる、熟練の技につながります。
どんな業務でも、ベテランの横に付いて
ちょっとしたマニュアル化しにくい部分をOJTで学んでいくことが
手間暇がかかるように感じますが、
再現性が高く、早く勘を掴むことに繋がると改めて思いました。
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管理職の皆さま、マニュアルを渡しただけだったり、
一度、伝えたことで教えたつもりになったりしていませんか。
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皆さまにとって空気を吸うように簡単なことでも
初めて教わる方には
一度聞いたくらいでは再現できないことも多くあると思います。
業務の面白味を掴んできて、学ぼうという意欲が高いと
動画の自主トレも効果的です。
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それと同時に、まだまだ初めたばかり、という段階ではOJTが一番伝わり、
一緒に取り組んで、やって見せる、やってみてもらう、のが早く的確に伝わると思います。
(森川美希)