2022.05.17 緑一郎シリーズ
安全運転アドバイス25 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.89》
・緑 一郎のページへようこそ!
・このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
・
・ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」と
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。
・第89回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス25」』です。
・第88回の、「飲酒運転根絶21」は「アルコールの基礎知識」について、
呟きました。
・第89回の、「安全運転アドバイス25」は「高齢者対策1」について、呟きます。
〇 高齢者による重大交通事故と臨時認知機能検査
・・全国で発生している重大交通事故のうち、次の表のように、交通死亡事故について
・見てみると、全国の交通死亡事故発生件数は減少傾向にありますが、その中に占める
・75歳以上の高齢運転者の構成率は増加傾向にあります。
・・加えて次の事例のように、アクセルとブレーキの操作を誤ったと思われるような
・重大事故が、各地のコンビニやスーパー、交差点等で発生しています。
・・これらの対策として、道路交通法では、75歳以上の高齢運転者が、認知機能が
・低下したときに起こしやすい違反行為をしたときの、臨時認知機能検査について
・定めています。
〇 交通死亡事故発生件数における75歳以上運転者構成率の推移
・・
・・・・・・・
・・・・・・・・※ Hは平成、Rは令和
〇 高齢運転者の重大事故事例
・・・東池袋乗用車暴走死傷事故
・・・平成31年4月19日12時25分頃、東京都豊島区東池袋の信号交差点で、
・・男性(当時87歳)が運転する乗用車が、およそ150メートル暴走し、
・・横断歩道横断中の自転車の母子がはねられて死亡したほか、9人が負傷しました。
・・・福岡市早良区ワゴン車暴走死傷事故
・・・令和元年6月4日19時05分頃、福岡市早良区百道2丁目の早良口交差点付近で、
・・男性(当時81歳)運転の夫婦が乗ったワゴン車が、交差点の手前600メートル
・・付近から暴走し、歩行者や車数台を巻き込んだ多重事故が発生しました。
・・・この事故で、ワゴン車の夫婦2人が死亡し、8人が負傷しました。
・・・大阪狭山市乗用車暴走死傷事故
・・・令和3年11月17日午後0時10分頃、大阪狭山市大野台2丁目のスーパー
・・敷地内で、男性(当時89歳)が運転する乗用車が急発進して、歩行者を次々と
・・はねて、87歳男性が死亡、女性2人が重傷を負いました。
〇 臨時認知機能検査(平成29年3月12日施行・概要)
・・道路交通法は、75歳以上の高齢運転者対策として、認知機能が低下したときに
・起こしやすいとされる、次の違反行為(18基準行為)をしたときは、臨時認知機能検査を
・行うと定めました。
・・1 信号無視 2 通行禁止違反
・・3 通行区分違反 4 横断等禁止違反
・・5 進路変更禁止違反 6 しゃ断踏切立入り等
・・7 交差点右左折方法違反 8 指定通行区分違反
・・9 環状交差点左折等方法違反 10 優先道路通行車妨害等
・11 交差点優先車妨害 12 環状交差点通行車妨害等
・13 横断歩道等における横断歩行者等妨害等
・14 横断歩道のない交差点における横断歩行者等妨害等
・15 徐行場所違反 16 指定場所一時不停止等
・17 合図不履行 18 安全運転義務違反
〇 臨時高齢者講習の受講(概要)
・・臨時認知機能検査の結果、
・・・「認知症のおそれあり」または
・・・「認知機能低下のおそれあり」
・と判定された人は、臨時高齢者講習を受けることとなります。
〇 臨時適性検査の受検等(概要)
・・臨時認知機能検査の結果、
・・・「認知症のおそれあり」
・と判定された人は、認知症を診断するための
・・・「医師による臨時適性検査の受検」または
・・・「医師の診断書の提出」
・を命ぜられることとなります。
〇 安全運転を徹底しましょう。
・・安全運転は、年齢に関係なく徹底していただきたいと思います。
・・特に75歳以上の方は、一時停止は停止線の手前で確実に止まる。
・・黄色灯火は停止する。横断歩道の歩行者を妨害しない。などに努めていただき、
・体調不良と感じた時は、運転せずに早く医師に相談することが大事です。
<参考文献>
・「警察庁 統計資料」
それでは、第89回はこのへんで、次回をお楽しみに! (緑 一郎)