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安全ブログ

2023.11.28

安全運転アドバイス48 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.129》

緑 一郎のページへようこそ!

このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。

ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

第129回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス48」』です。
第128回の「安全運転アドバイス47」では、『「事故はこうして起きた」パート3』
について、呟きました。
第129回の「安全運転アドバイス48」は、『「事故はこうして起きた」パート4』
について呟きます。

◎ 「事故はこうして起きた」パート4

〇 「早く家に帰りたい」

・・Aさん(47歳)は、仕事が終わってマイカーで自宅へ帰る途中です。
・・仕事が好きで、難しい仕事ほどファイトを燃やすタイプです。
・・今日の疲れを癒やすために、急いで帰り風呂に入って、一杯やりたいなと思いながら、
ハンドルを握っています。

〇 道路状況等

・・時間は、午後7時を少し過ぎていました。夕方のラッシュは、
落ち着いてきた感じです。
・・Aさんが走っている道路は、片側2車線で往復4車線、道路中央に
中央分離帯(1~1,5M)が設けられています。両側には、マウントアップの歩道が
設置されています。

・・中央分離帯には、街路灯が設置されて明るく照らしています。
・・交差点には、信号機と横断歩道が設置されていますが、信号機と信号機の間には、
横断歩道はありません。

・・交差点付近には、民家やコンビニエンスストア等が立ち並んでいますが、
交差点を離れると、民家等が途切れています。

〇 Aさんの運転

・・Aさんは、片側2車線道路の第1車線を走っていました。交通量は、それほど
多くない状況で、Aさんは先頭を走っていました。
・・信号交差点に差しかかり、信号が赤色になったので停止しました。
・・この時、右側の第2車線には、ワンボックスカーの普通車が停止していました。

・・信号の色が青色になって、しばらく行くと前方80~100メートル先の道路を
左方から右方へ横断しようとしている人影を発見したので、ブレーキをかけて
スピードを落とし、横断歩行者の5~6メートル手前で停止しました。
・・先程信号停止した際に、右横にいたワンボックスカーも一緒に停止しました。

・・横断歩行者は、60代半ばの、B子さんです。
・・B子さんの家は、横断しようとしている場所のすぐ近くです。B子さんは
道路を挟んで向かい側にある、仲の良いC子さんの家へ行くつもりだったようです。

・・Aさんは、B子さんが横断するのを止まって待っていました。
・・B子さんは急ぎ足で、Aさんの車の前で会釈をして通り過ぎ、ワンボックスカーの
前へと行きました。Aさんは、待ってあげてよかったなと思いながら、アクセルを
少し強めに踏みました。

・・Aさんの車が動き出したとき、B子さんが車の前へ戻ってきました。
・・Aさんは、「危ない」と言ってブレーキを踏もうとしましたが、
間に合わずにB子さんを5~6メートル先に、はね飛ばしてしまいました。

・・B子さんが後戻りをするとは、予想もしていなかったのです。

・・恐らく何か忘れ物をして、それを取りに行こうと思い、後戻りしたのだろうと思われます。
・・B子さんは、救急車で病院に運ばれましたが、病院で死亡が確認されました。

〇 この事故の振り返り

・・Aさんはこの日、少し急いでいて「早く家に帰りたい」という気持ちが
強かったようですね。

・・道路の横断歩行者を発見して、横断させてあげようと停止したのは良かったのですが、
その後に問題がありました。右側のワンボックスカーにより、通り過ぎたB子さんの姿が
見えにくかった可能性がありますが、そのような場合は、いきなりアクセルを踏み込まずに、
少しずつ前へ出て、左右の安全を確認しながら進行すべきだったと思われます。

・・「早く家に帰りたい」という気持ちが、アクセルを強く踏ませたのでしょう。
・・横のワンボックスカーが動き出さないときは、なぜだろうと思って観察することも
大事ですね。

・・B子さんは、少し遠くても信号機のあるところで横断すべきだったと思います。
・・また、4車線道路を横断するのは、大変な危険が伴います。多くのドライバーは、
横断中に引き返すことは予測できないでしょう。
・・人は急に予測できない行動をすることも、頭の隅にいれて動静をよく観察しましょう。

それでは、第129回はこのへんで、次回をお楽しみに!   (緑 一郎)

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