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安全ブログ

2022.03.23

日本流通新聞コラム”うん、そうね!”6.やらされ感からの脱却・する行動

日本流通新聞コラムを連載中です。

第六回は、2022年3月21日号に掲載されています。

4月からの新年度に向け、掲示物などを一新する時期となりました。

貴社の掲示物のキャッチフレーズで目に飛び込んでくる言葉は
「する行動」でしょうか、「しない行動」でしょうか。

「しない行動」とは禁止事項です。
例えば「スピードを出さない」や「ながら運転しない」「飲酒運転撲滅」などです。

意識を向けてもらうには
「スピード」「ながら運転」「飲酒運転」などの印象に残るキーワードが
最初にパッと目に入る字体で大きく書かれていて良いのですが、
その続きに「する行動」を具体的に意味と目的を入れて記載することが大切です。

例えば「飲酒運転撲滅」の後に
「業務前日は飲酒せず、翌日に良い体調で勤務できるよう準備しよう」のように
具体的な行動を分かりやすく教示することが大切です。

あれするな、これするな、と禁止事項を重ねたり、
あれやれ、これやれ、と管理者だけが良いと思ったことをやらせようとすると、
各現場の状況とのズレや機能しない指示になっていることもあります。

やるように、と指示したことがなされていない場合、
現場との乖離や本人の納得がないことが多く見受けられます。

そのような「やらされ感」の蔓延を脱却するには、
ドライバー本人たちと管理者が一緒に自分たちの現場を省みて
「自分ならどうするか」と考え、
具体的な「する行動」について
話し合って決めることが重要です。

自分たちで決めた行動ですから、
誰かからやらされることではないので、行動しやすくなります。

子どもの頃「そろそろ宿題しなくちゃ」と思っていた矢先に
親から「宿題やりなさい」と言われて
一気にやる気をなくすということもあったと思います。

誰かから自分の行動を制御されるのは嫌なことであり、
モチベーションが下がります。

皆様の事業所でも全社一丸となって
ドライバーの意見を反映した注意喚起や社内ルールを策定してみましょう。

<プロフィール>
安全組織マネジメントコンサルタント
森川美希(もりかわみき)
株式会社安全会議 代表取締役
現場中心法を用いて、社内に安全風土を醸成する「現場いきいきプロジェクト!」にて
事業所の安全活動を支援中

(安全会議事務局)

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