2023.04.18 緑一郎シリーズ
飲酒運転根絶32 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.113》
・緑 一郎のページへようこそ!
・このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
・
・ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」と
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。
・第113回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「飲酒運転根絶32」』です。
・第112回の、「飲酒運転根絶31」では、「若者の飲酒運転を止めよう」について、
呟きました。
・第113回の「飲酒運転根絶32」は、「一気飲みはダメ」について呟きます。
◎ 桜は咲きましたが、
・・今回は安全運転に関してではありませんが、お酒の「一気飲みはダメ」について
・呟きます。
・・今年も、桜の花が咲きました。
・・桜の花が満開の、3月31日このようなニュースが流れていました。
・・6年前、某大学サークルの飲み会で、「一気飲み」をして意識が無くなった大学生に
・対して、救急車を呼ぶ等の救護措置を取らなかったため、翌日死亡するという事件が
・起きました。
・・その損害賠償で、裁判所はサークルの元学生ら16人に、遺族へ約4,220万円の
・賠償を命じる判決を出しました。
〇 「刑事責任」は
・・上記の約4,220万円は、サークルの元学生らが救護措置を取らなかったために、
・死亡した学生の損害賠償(民事責任)です。
・・では、この事件の「刑事責任」はどうだったのでしょうか。
・・「刑事責任」については、2019年に元学生ら9人が、過失致死罪でそれぞれ
・罰金30万円~50万円の略式命令を受けて、確定したようです。
※ 過失致死罪~刑法第210条 過失により人を死亡させた者は、五十万円以下の罰金に
・・・・・・・・・・・・・・・・処する。
〇 「学校内責任」等
・・学生が在籍する学校には、「校内規則」等が、どこの学校にもあるでしょう。
・・「刑事責任」を問われる事件を起こした場合には、当然この「校内規則」等により、
・学校内で処分を受けることとなったでしょう。
・・(会社等の場合は、「就業規則」等がどこの会社にもあります。)
・・また学校等には、今回のような事件が起きないように、日頃から指導・啓発しておく責任が
・あるでしょう。
・・今回の事件で、死亡者遺族と大学との間では、大学側が同様の事件が発生しないように、
・再発防止対策を講じることで、和解が成立したそうです。
・
〇 「急性アルコール中毒」とは
・・「一気飲み」のように短時間に大量の飲酒をして、血中アルコール濃度が急激に上昇し、
・「ほろ酔い期」も「酩酊期」も飛び越して、一気に「泥酔」「昏睡」の状態に進むのが
・「急性アルコール中毒」です。
・・この「急性アルコール中毒」は、低血圧、呼吸困難など危険な状態を引き起こし、
・ひどい場合には死に至る危険性があります。
・・このような時は、早く救急車を呼んで、病院へ運び治療を受けなければ大変なことに
・なります。
〇 「酔い」の進行
・・ほろ酔い前期~爽快な気分、陽気になります。
・・ほろ酔い後期~気分が高揚し、気が大きくなります。
・・酩酊期~感情の起伏が激しくなる(理性が失われる)。立てばふらつきます。
・・・・・千鳥足はバランス感覚を失っている証拠です。転落・転倒事故が多く なります。
・・・・・吐き気・嘔吐が起こります。
・・泥酔期~酔いつぶれ、自力で立てなくなります。言語不明瞭で、吐き気や嘔吐が
・・・・・起こります。急性アルコール中毒の状態です。
・・昏睡期~意識を喪失しており、呼んでも揺すってもつねっても反応しません。
・・・・・あるいは意識がない状態で大いびきをかいています。こんな場合は一刻を争います。
・・・・・すぐに救急車を呼びましょう。
〇 「安全な飲酒」の指導
・・春は、桜の花に迎えられて、新入生や新入社員の歓迎会のシーズンです。
・・学校の生活指導職員や先輩、会社の上司・同僚の方々は、「一気飲み」による大量飲酒が、
・過去に幾つもの命を亡くした「危険な行為」であることを思い出してください。
・・・面白がって一気飲みをしたり、させたりはダメです。
・・・人の命にかかわります。
・・・飲み会の責任者を決めておく。
・・・お酒を飲めない人に、無理にすすめない。
・・・酔った人を誰が送り届けるのか、事前に決めておく。
・等の「安全な飲酒」の指導を、是非お願いしたいと思います。
・
≪参考文献≫
・【公益社団法人 アルコール健康医学協会】
・【ASK飲酒運転防止通信スクール】
それでは、第113回はこのへんで、次回をお楽しみに! (緑 一郎)