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安全ブログ

2024.01.23

安全運転アドバイス51 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.133》

緑 一郎のページへようこそ!

このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。

ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

第133回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス51」』です。
第132回の「2024年の明るい展望」では、「2024年の予想」について、
呟きました。
第133回の「安全運転アドバイス51」は、『「事故はこうして起きた」パート7』
について呟きます。

◎ 「事故はこうして起きた」パート7

〇 今日の天気は快晴です

・・今日は、春の日差しが降り注ぐ、気持ちの良い天気です。
・・Aさんは、トラックの運転手です。トラック運転手の仕事をして、
かれこれ15年程になります。
・・積荷は、何でも運びますが、建築関係資材の運搬が主要な業務です。

・・一方、Bさんはビルやマンション等の清掃をするため、ワンボックスカーで
走り回っています。
・・Bさんはスマートフォンを使ってゲームや、ユーチューブ等を見るのが趣味です。

〇 Aさんの走行位置

・・Aさんは、この日トラックで、ビル建設工事のための鉄筋を荷台に積んで運んでいました。
・・鉄筋は長くて重いのですが、途中で切断する訳にはいかず、後部の荷台からはみ出た状態で
積んで、先端には赤い布を付けていました。

・・Aさんの目的地は、進行方向の右手の方向にあります。
・・今走っている片側3車線の国道の、500メートル位先から右折の必要があるので、
第3車線に進路を変更して、60キロで走っていました。

〇 Bさんの走行位置

・・Bさんの次の仕事場所は、現在地から2~3キロ先ですが、第3車線が他の車線と
比べて空いていたので、第3車線をAさんの後ろに追随して、60キロで走っていました。

〇 異常発生

・・Aさんが第3車線を順調に走っていると、後部の荷台でガタガタと音がしました。
・・Aさんは、荷崩れが発生したと感じ、鉄筋が道路に散乱すると大惨事になると思って、
ハザードランプを点け、そのまま第3車線のその場に停止することにしました。

・・急ブレーキをかけると、追突や積荷が散乱し落下する恐れがあると考え、
普通にブレーキを掛けて、停止しました。

・・Aさんが停止して、シートベルトに手をかけたとき、後方でドーンという音と
衝撃がありました。
・・Aさんが、急いで降りてみると、Bさんのワンボックスカーが追突していました。

・・ワンボックスカーのそばに行ったAさんは、腰を抜かさんばかりに驚きました。
・・そこには、Aさんの荷台の荷崩れした鉄筋が、Bさんのワンボックスカーの
フロントガラスや前面ボディの鉄板を突き抜けて、車体に多数突き刺さっていたのです。

・・Bさんは、ほぼ即死状態でした。
・・Bさんが運転していたワンボックスカーのブレーキ痕等は、見当たりませんでした。
・・Aさんも、衝突直前にブレーキをかけた音等は、聞こえなかったと言っていました。

〇 この事故の振り返り

・・まず第一に、鉄筋は重量のある積載物です。運搬の途中で荷崩れ等起きないよう、
確実に固定しておく必要があります。

・・また、荷崩れかなと思ったら、後続車にミラーや目視で十分注意して、ハザードを点け、
ゆっくりブレーキをかけましょう。
・・さらに、場合によっては発炎筒の使用も考えておくと良いでしょう。
・・荷物が転落等したときは、安全に速やかな撤去等の措置が必要です。

・・Bさんは、前方不注視や車間距離不保持等が考えられます。
・・その原因として、運転中に脇見運転でスマートフォンの使用や注視があったかもしれません。

・・自分の前車が鉄骨や鉄板、コンクリート柱などの場合、特に赤布で注意喚起が
施されていれば尚更、「荷崩れの危険があるかもしれない」と予測して、
他の車線に移れるなら車線変更して後ろに付かない、もしくは車間距離を大幅に取って、
万が一荷が落ちても被害を受けないように予防したいものです。

・・下記の表で、脇見運転すると、車は1秒間に何メートル進むのか、知っておきましょう。
・・さらに運転中は、車間距離と進行方向の注視を怠らないようにしましょう。

・・※車が1秒間に走行する距離

  走行時の時速   1秒間の走行距離
   10km     2.77m
   30km     8.33m
   40km    11.11m
   60km    16.66m
   80km    22.22m
  100km    22.77m

それでは、第133回はこのへんで、次回をお楽しみに!   (緑 一郎)

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