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安全ブログ

2019.04.16

【Vol.78】ドライバーと一緒に事故防止できる!頼もしい管理者が増えています

安全・組織コンサルタント、
株式会社イエス,アンドの代表、森川美希が、
全国を駆け回って「安全」と、「安心な笑顔」をお届けする1週間!

『週刊・緑のアイツ』Vol.78 をお届けします!

 

桜のシーズンも終わり、GWを控えて行楽シーズンにドライブを…と
プライベートの予定を考えていらっしゃるドライバーの皆様も多いのでは?

日頃から車を使ってお仕事をされる方に比べて、
仕事では車に乗らない、いわゆるサンデードライバーの方や、
車に乗る頻度のとても少ないペーパードライバーの方、
そして、免許取りたての新人ドライバーの方が公道に出てくる季節でもあります。

こういった『車に日頃乗り慣れない人』は、
運転に慣れている人よりも、柔軟性のある行動がとりにくいものです。
目の前の信号や交差点で急に止まる、慌てて車線変更する、
うまく車列や車の流れに乗れないなど、動作がぎこちなく、
ワンテンポ遅れて行動する様子が見られたりします。

また、前に集中してしまって、サイドミラーやバックミラーを見る余裕がなかったり、
習慣がなかったりすることも予想されます。

余裕あるプロの運転で見守りつつも、彼らの急な動作に備えて防衛運転を心がけつつ、
ともに気持ちよい運転で、お休み期間を過ごしたいですね。

では早速今週も、振り返り記事に行ってみよう!

現場の状況を伺いながら、「その現場ならでは」の想いを伺います!


 「安全ミーティング三昧!との投稿ですが…!」

 「はい。コンサルティングに入らせてただく企業様のミーティングに参加させていただき、管理者の方とドライバーリーダーさん、そしてドライバーメンバーの方々の様子を追いかけています。今週も皆さん、充実した話し合いをされていて、本当に素晴らしかったです」


 「こうしたミーティングへの参加の際は、社長は何をしていらっしゃるんですか? 毎回ドライバーさんに安全講話をしているとか?」

 「いえいえ。私はただ観察しているだけです。事前の打ち合わせで、管理者の方とリーダーの方が、目標のために何を目的にミーティングをするのか、チームと現場の状況はどうなっているかをヒアリングして、十分に関わっています。ですから、実際に現場をどう動かしていこうとしているか、どう働きかけているかを見ているだけで、特に求められなければ発言や講話はしませんよ」

 「てっきり、前に出て知識や経験を毎回シェアしているのかと…」

 「もちろんミーティングの最中に、話が行き詰ったり、流れが硬直してしまう時には、様子を見て他の現場での工夫をシェアしたり、話し合いの方向性や視点の提案をすることもあります。ですが、毎回私が前に出て、難しい話をして知識を付与しても、ドライバーさんたちの意識には残らないんです」

 「むしろ、後方で見守る、という感じなのですね」

 「はい。現場の皆さんが、現場ならではの想いを持ちながら、その経験や体験をシェアする方が、ずっと『その企業らしい』ミーティングが出来ます。リーダーの方がメンバーを見ながら『この現場は構造的に気を付けた方がいい』と言う方がドライバーさんも自然と行動できます。管理者の方が『過去には出てしまったこともあったけれど、今年はアルコール検知を絶対に出したくないんだ』と、自ら率先して声掛けをして行く方が、ドライバーさんの心に残るんです」

 「全体研修や安全大会で知識を付与するのももちろん大事ですが、その安全のエッセンスを実際の行動へ落とし込んでいくのは、現場の方に任せていく方がより効果的、ということなのですね」

 「はい。スポットでご依頼いただく講話、研修でも安全の知識を得ることはできますが、コンサルティングのような長期で行動まで落とし込むご依頼のほうが、より『実際に現場で行動しやすい』ところまで寄り添えるという感がありますね」

 「現場の状況を伺いながら、『その現場ならでは』のドライバーさんたち、そしてドライバーリーダーや管理者の方の取り組みが生まれていくまでを見守るのですね!」

管理者だから、リーダーだから、感じること。それを聞き取り、行動へ繋げます


 「こう思うと、ミーティングはメンバーの方に会社からの連絡事項や通達を伝えるだけでなく、ドライバーの方々やドライバーリーダー、そして管理者が活躍する場面でもあるんですね」

 「はい。いつも熱心に企画・打ち合わせをしてミーティングを組みたてていかれます。現場で感じる思いや情熱を、どんどん形にしていく様子が見られて、私もその活躍される姿を見ながら感動します」

 「活躍、ですか?」

 「はい。ひとりのドライバーとして優れた方も、すぐに優秀なリーダーや管理者としてスタートするわけではありません。多岐にわたる業務の中で、すべてを学んでリーダーや管理者になるというよりも、たたき上げで活躍しながら、リーダーや管理者になっていく、という現場の方が多いと感じます」

 「では、社風や習慣の中で育ってきた方ですと、その会社独自のやり方や、視点の癖が身についていますね?」

 「そうです。事故が起きると「あの人が悪い」という風潮がある企業は多いものです。ですが、ある管理者の方は、『あの人だけが悪いわけではない。管理の課題も山積みだ!と気づいた』と話されています」

 「事故を起こした人を責めるだけで終わらない、ということですね」

 「当事者の方と面談をする中で、業務の時間や、現場の苦労、その方の生活環境に至るまで様々なことを聞いていく中で、管理者の自分が出来ることがたくさんある、と気づかれたのです。ドライバーさんと一緒に改善に取り組んで事故防止できる!とおっしゃる姿は、本当に頼もしいですよ」

 「確かに、ドライバーひとりを責める表面的な防止策では事故は減りません」

 「より根源的な防止策が取れるようになりますね」

 「あるバス会社の管理者の方は、運転適性診断を活用して、ひとりひとりのドライバーと面談する際に『寄り添う会話』を心掛けていらっしゃいます。みんなで取り組む雰囲気と、会話のある現場が出来上がり、事故の減少を実感されています」

 「『あなたが事故を起こした、その背景が知りたい』という態度で関わる…」

 「ひとりひとりと面談し、会話を増やして安全活動がより一層活発な現場になる。その風土が根付けば、皆が自然と安全行動を取るようになっていく、素晴らしいと思います」

 「現場に一番近い管理者の方だからこそ感じる、ドライバーの方たちへの想いがあるのですね」

 「現場に指示してやらせる管理者よりも、実際に現場で感じたことを共有しようとする管理者の言うことの方が、説得力がありますし、現場で実行されやすいものです」

 「行動できる現場に変わるキーマンが、現場にいる管理者の方なのですね」

 「はい。だから私は、『現状を変えたい』と思ってくださる現場の管理者の方たちと一緒に行動し続けます」

 「来週も皆様ご安全に! イエス,アンドでした」

(イエス,アンド事務局)

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