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安全ブログ

2019.04.30

【Vol.79】道具を磨く! 工夫を凝らす! あなたの職場の『いぶし銀ドライバーリーダー』を探します

安全・組織コンサルタント、
株式会社イエス,アンドの代表、森川美希が、
全国を駆け回って「安全」と、「安心な笑顔」をお届けする1週間!

『週刊・緑のアイツ』Vol.79 をお届けします!

GW中も、変わらず見かける大型トラック、バス、タクシー…。
このプロドライバーの方たちの働きで、日本の経済が動くのだなと実感しますね。

交通事故の話題が続いた4月が終わろうとしています。
大きな事故が起きるたびに、誰もが『今日も安全運転をしなければ』とわが身を振り返ります。
プロドライバーの方が求められる『安全が当たり前』という日常は、
自己研鑽と日々の取り組みから生まれるもの。

イエス,アンドは、これからも、プロドライバーの方々とともに、襟を正して歩んでまいります。

では早速今週も、振り返り記事に行ってみよう!

駐車の仕方でも、日々の心がけや『プロの技』が垣間見えますね!


 「これは美しい! 一般の駐車場は比較になりませんね」

 「はい。本当に綺麗な駐車ですね。お休みの日、自社の前に駐車する時でも、心を込めて駐車する。きっと、会社を訪れるお客様は、この企業のドライバーの心がけや姿勢に心打たれると思いますよ」

 「車列を揃えて駐車する技術ももちろんですが、『どこでも綺麗に』という意識の高さ、心がけも考えると、きっと安全運転をされるのだろうなと感じます」

 「安全は日々の積み重ねです。ふとした時に、性格や習慣が運転や駐車、日々の車の取り扱いに現れてくるものです」

 「うっ……。それは耳が痛いです。私は良く言えばおおらかですが、悪く言えば大雑把です。きっとドライバーの中にも、真面目でしっかりしたドライバーさん以外の方も多いのでは……?」

 「もちろん、事業所にはいろんな方がいます。そして性格や習慣は、一朝一夕では変わりません。でも、自分の癖や傾向を知って、『取り組むポイント』を知っていれば、効率よく『取り組める』と思いませんか?」

 「確かに。いたずらに『24時間、全場面で頑張って取り組め』と言われても無理ですね」

 「人間は『やみくもに頑張り続ける』という、やる気に任せた取り組みはできません。だったら、あなたはこういう運転傾向があるから、こういう場面では、どんな取り組みなら簡単に始められる?と問われると自分に合った取り組みを考えやすいですよね」

 「適性診断の考え方ですね!」

 「はい。せっかく診断を行うのだから、100%それを活かしてほしい。うまく使えば、その現場の皆さんが、もっと活き活き楽しく、そして『安全に』働けます」

 「うーん、活き活き働ける、楽しくモチベーションを維持できる。ドライバーの方が働く職場は、そんな職場であってほしいですね」

 「はい。事業所が活性化するために、どんな事業所でも行っている『適性診断』をもとに、管理者の方とドライバーの方々が自発的になる方法やアプローチ方法をお伝えします。『行動しやすい現場』をつくるための『行動しやすいアドバイス』です」

 「そうですね、ドライバーさんたちが行動しやすい土壌が培われたら、自然とドライバーさんたちの中から、リーダーが生まれてきますね!」

現場の人だからこそ感じる『誇り』を大切に。職場の土壌が培われれば、一段上のプロドライバーへと自然となっていきます!


 「そういえば、どの投稿でもそうですが、事業所の皆さん、汚れたトラックで仕事をしていることってないですよね。綺麗に洗車されているトラックやバスが町中を走っています」

 「そうなんです。洗車中のあるドライバーリーダーさんに「ピカピカですね!」と声をかけたときに返ってきた言葉が印象的でしたよ」

 「どんな言葉ですか?」

 「はい。彼は『道具を磨くことで事故防止につながる!』と笑っていました。自分たちの乗るトラックは、板前の包丁と同じ。プロの職人は道具をしっかりと磨いて良い仕事をするでしょう、と言うんです」

 「確かに…! 自分のトラックを手入れしながら、異変に気づいて事故を防ぐんですね」

 「そうです。今から自分が乗る車を手入れすることは、自分を守る最初の大切な行動だと彼は言います。そしてその話をミーティングなどで顔を合わせたメンバーに実感として伝えてくれるんです」

 「車の整備が大事だという話は、ドライバー育成の基本として最初に学びますが、マニュアルを読み合わせるよりも、ずっと残りますね」

 「毎日車に乗るもの同士だから、同じ事業所の人間同士だから感じあう、分かり合う感覚ですよね。日々の実感は相手に伝わりやすいし、教科書的に講義をするよりも、実際のエピソードとして取り入れやすいんです」

 「この方の意識の高さが、自然と周囲に伝播するんですね」

 「彼らは『当たり前だ』と思ってやっているので、その輝きに周囲が気づかないことも多いんです。そのいぶし銀のリーダーたちを見つけて、その良さを現場でシェアしたいですね」

 「こうした、自然と気づきが増えて、知識が増えていくのが、ドライバーミーティングの良いところです。先輩ドライバーの良い工夫を知れば、新人ドライバーも工夫できます。ある企業様のミーティングでは、荷下ろしの際に、敢えて近い場所に停めないリーダーの話に、後輩の方が納得していましたよ」

 「あれ? 荷下ろしするなら、近い位置に停めた方が楽だし早いですよね?」

 「そのドライバーリーダーさんは『楽に荷物を下ろすより、商品を確実に、丁寧に下ろすことが大事』と言います。駐車位置を選ぶとき、車両事故が起きない場所ももちろんですが、少し遠くても、トラックの停め方・角度を工夫して、平坦に停まる工夫をする。その企業の扱うデリケートな荷を、台車をできるだけ揺らさず、平坦に引っ張って行けるよう工夫するんだそうです」

 「近くに止めたい、と無理に狭くても斜めでも駐車する方もいますよね…」

 「そうです。後輩の方にも、この思いがしっかり引き継がれて、ちゃんと現場で実践されていました。こういうお互いに伝えあう現場を見ると、本当に胸が熱くなりますよ」

 「ドライバーの方々のこの努力は、輸送業界全体の質やイメージを上げていますね!」

 「はい。日々活躍するドライバーリーダーさんとともに、新たな『エースドライバー』さんを輩出するミーティングを見守り続けていきます」

 「来週も皆様ご安全に! イエス,アンドでした」

(イエス,アンド事務局)

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